先週に開催された第117回日本耳鼻咽喉科学会総会で勉強させていただいた最新情報を発信したいと思います。

好酸球性副鼻腔炎術後の経口ステロイド薬を減量させる

好酸球性副鼻腔炎は平成27年の7月から指定難病となりました。鼻閉・嗅覚障害・粘性鼻汁を主訴として喘息を伴うことが多い難治性の副鼻腔炎です。手術に抵抗性で、術後も再発しやすく、好酸球を抑制するステロイド剤の内服を継続しなければならないことがあります。ステロイド剤の長期内服は全身的に副作用をひきおこしてくるため、我々もあまり使用したくありません。獨協医科大学の春名教授は、好酸球性副鼻腔炎の術後再発に対して副鼻腔にステロイドを浸したサージセル(吸収性止血剤)を留置することで経口ステロイド剤の使用量が減らせることを発表されました。これは以前から私も行っている治療と同じような手法で、臨床統計とかまではだしていませんがある程度の効果を感じています。この処置をするためには定期的な通院が必要ですが、一般的な処置として認可されるには、使用薬剤や使用材料が今後保険適応として認められるかどうかだろうと思います。現時点では病院負担での処置になってしまっていますので、すべての病院でこの処置ができるわけではないと思います。今後さらに臨床データーの積み重ねが必要だろうと思います。