小児科 高屋 淳二先生による

「耳鼻科・小児科共通疾患への治療戦略」という講演がありました。

 

発熱、鼻汁、咳のあるお子様がたくさんいらっしゃいますが、小児科にいったほうがいいのか、耳鼻科にいったほうがいいのか迷うこともあると思います。気温が寒くなり、当院にもそのようなお子様がたくさん受診されるようになってきました。感染症に対する治療方針が小児科と耳鼻科でやや異なることがあり、小児科医としてはどう考えているのか、耳鼻科医としてはどうすべきか、というテーマの講演でした。3か月未満のお子様の発熱は小児科医の先生は敗血症(命に危険を及ぼす感染症)を念頭において検査を行うとのことでしたが、あまり3ヶ月未満のお子様が発熱で耳鼻科に受診しないため、このような概念は耳鼻科医にはなく、勉強になりました。

日本の厚労省は抗生剤の使用を2020年までに使用料を2/3に削減すると定めた「薬剤耐性対策アクションプラン」というものを提唱しています。これは、不適切な抗菌剤の使用(容量が少ない、投与期間が少ない)により、薬剤が効かない耐性をもった最近が世界に増えているからという理由によります。では、どういったシチュエーションで抗菌剤を使用すればいいのかということが問題になりますが、それには今までの治療成績などをもとにしたエビデンスに基づいた治療が有用と考えられています。急性中耳炎に対してはガイドラインが整備されており、そのガイドラインに基づいた話があり、急性咽頭炎に対しては溶連菌、アデノウィルス、手足口病、ヘルパンギーナ、そして周期性発熱をきたすPFAPAという疾患について説明がありました。また、小児科と耳鼻科に関わる疾患で抗ヒスタミン剤と熱性けいれんの関連についての話もありました。今後は耳鼻科と小児科医がエビデンスを集め、適正な抗菌剤の使用を共通の認識で使用できるようになれば良いと思います。