急に鼻血が出る、鼻血が止まらない、片方だけ鼻血が出る
誰しも鼻血を経験したことはあると思いますが、その原因や対処法を知っておくことは重要です。
鼻血は一般的な症状ではありますが、鼻血が頻繁に出る場合や長時間止まらない場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。また適切な対処法を知っておくことで、鼻血が出た際にも冷静に対応できるようになります。
急に鼻血が出る場合に考えられる原因・病気
急に鼻血が出る場合、以下のような原因が考えられます。
乾燥
冬季やエアコンの使用で鼻の粘膜が乾燥しやすくなり、粘膜が炎症を起こして出血することがあります。
外傷
鼻をさわる、ティッシュを鼻にいれる、鼻を強くかむ、ぶつけるなどが原因で出血することがあります。
アレルギー
花粉症やアレルギー性鼻炎による炎症が原因で出血することがあります。
ポリープ
鼻に大きなポリープができた場合、ポリープが動くことでポリープの根本から出血することがあります。
腫瘍
非常にまれですが、上顎癌、鼻腔癌、血管腫などの腫瘍性病変で出血することがあります。
出血しやすい病気
心臓や脳の病気で抗凝固剤を服用している場合、肝機能障害が強い場合、白血病、遺伝性出血性毛細血管拡張症(オスラー病)などでも出血することがあります。
その他
お子さんの場合、おもちゃなどの異物を入れている場合、ひどい鼻風邪でも出血することもあります。
鼻血(鼻出血)の止め方
鼻血がなかなか止まらない場合、以下の対処法を試してみてください
- 姿勢:頭を前に傾けて座り、鼻血が喉に流れ込まないようにします
- 圧迫:鼻の柔らかい部分を親指と人差し指でしっかりとつまみ、10分間圧迫します。テッシュをいれて抑えてもいいですが、できればコットン(綿花)の方が抜くときに再出血しにくいです。
急に鼻血が出た場合の検査
1回ではなく、複数回出血する場合は医師の診察を受けることをおすすめします。耳鼻咽喉科では以下の検査で出血の原因を見つけます。
視診
鼻鏡という器械で鼻を広げて鼻の中を診察します。
鼻咽腔ファイバー
柔らかいカメラで鼻の中を診察します。
レントゲン・CT・MRI
画像検査によって鼻腔内、副鼻腔内に異常がないか検査します。
採血
止血機能に異常がないか検査することもあります。
急に鼻血が出て止まらない場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう
急に鼻血が出て止まらない場合は、速やかに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。鼻血の原因として、高血圧や血液凝固異常、鼻の内部に問題がある可能性が考えられます。
特に、10分以上止まらない、頻繁に出る、または大量に出血する場合は、深刻な症状が隠れている場合があるため、医師による診察が必要です。適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化や再発を防ぐことができます。鼻血が出て止まらない場合は、当院までご相談ください。